日曜日ということもあり家族連れのお客様が多かったようです。
それもあって絵本がたくさん売れました。
まだまだ在庫があるのでどんどん補充します。
場所はTNC会館の1階。
地下鉄でしたら西新駅か藤崎駅が近いです。
天神からは福岡タワー行きのバスでもお越しいただけます。
1月 8th, 2013 | Permalink
よかばい堂店主は福岡の月刊誌「フォーNET」に「せどり屋雑記帖」と題する古本にまつわるコラムを連載中です。
毎月2冊弊店で取り扱ったプレミア本を紹介しています。
同誌のご厚意により過去の掲載分を転載させていただきます。
「月刊フォーNET」2012年8月号掲載分(その1)
パパとママの娘―女子高校生のアメリカからの手紙 (1961年) (カッパ・ブックス)
出版社: 光文社 (1961)
昭和の明るさがぎっしり詰まっているかのようなタイトルや表紙カバー。1961年といえば、東京タワーも完成し次はオリンピックという頃。巷にはハイテンションな気分が横溢していたのかもしれない。
著者は高校から3年間アメリカで過ごした。その間ほぼ毎週東京の両親に宛て手紙を書いており、それがこの本の元になっている。タイトルのパパとママというのは、アメリカでの受け入れ家族でもあり、東京に住む実の両親のことでもある。
親の愛情に包まれた好奇心いっぱいのお嬢さんの私信をそのまま本にしてしまったのも時代の持つエネルギーか。
私信だから固有名詞が頻出する。クラスメートも実名で登場し、それぞれ「雙葉でのクラスメート」「東大教授○○氏の娘さん」「作家石川○○さんの長女」などと注記がある。これだけ拾って読むのも面白い。「森川宗治氏 父の会社に勤務している方」とある。誰か有名な人かと思い本文に当たると、アメリカで運転が上手くなったので「帰ったら、ぜひ森川さんにお願いして、運転させていただきたいわ」とある。会社の運転手さんも実名で登場するのだ。
お隣さんまでフルネームで出てくる。今ではありえない。個人情報などいう言葉の無い、というよりも名前が出ることをみんな喜んでいたような気配すら漂う。牧歌的な時代の産物だ。
同コラムの過去の連載分は以下のブログでご覧いただけます。
http://d.hatena.ne.jp/yokabaido3/
なお、本文中では字数の関係で触れませんでしたが、カバーデザインは横尾忠則・宇野亜喜良という豪華な布陣。
さらに雙葉の後輩として出てくる西村亜希子さんとは後の長嶋茂雄夫人だそうです。
また、徳田浩子さんとして名前が出て来る女性は、のちにアメリカの文豪ヘンリー・ミラ
2014.7.31追記
この本は復刊ドットコムでも復刊リクエストが入っています。
いずれも熱い書き込みがされています。
そのひとつで知ったのですが、宝塚で「青春のバカンス」というタイトルで舞台化されていたんですね。
1963年の作品のようです。
よかばい堂はさまざまな本や雑誌の買い取りをしています。
まずはお電話でご相談ください。
092-408-4208
12月 4th, 2012 | Permalink
福岡市南区高宮で買い取った本の中の1冊です。
高宮には西鉄大牟田線の高宮駅があります。
福岡市の中心地天神から電車で3駅目。
駅の前には再開発で建った高層マンションが2棟建っています。
再開発案件らしく福岡市の関連施設である男女共同参画センター「アミカス」が入っています。
貸会議室や図書室があり、私もよく利用します。
他の図書館の本を転送してくれたり、返却も可能だったりと便利です。
高宮通りを挟んで山の手には高級住宅地が控えています。
かのタモリの実家もこのあたりだとか。
芸能人がやたら出た高宮中学もこの近く。
タモリ、高橋真梨子、森口博子、博多華丸、氷川きよしなどが卒業。
駅の反対は転じて不動産屋の言う「準工的」色彩を帯びた一帯ととなります。
準工とは準工業地域の略で都市計画法上の土地利用の制限が小規模な工業も可能、商業も可能、住居も可能というところ。下町の工場(こうば)の並ぶイメージです。
実際には、それに連なる住居地域が緩衝地帯として広がっていますが、いわゆる住居専用地域は駅の西に集中しています。
いま、これを書くために確認しようと「福岡市」「都市計画図」でググるとあっという間に無料で閲覧できるページに飛ぶんですね。
おそらくそんなことになっているだろうと予想はしたけど実際に見ると感無量。
サラリーマン時代はこれを見るには高額な都市計画図を買うか、役場の都市計画課で閲覧するかしかなかった。
話は飛びました。
というわけで、本の話にはいります。
著者はデンマークの教育学者S・ハンセンと心理学者J・ジェンセン。
翻訳者は性学者で北欧法律学者の石渡利康とある。
この石渡先生は、たしかよくイレブンPMでよく見かけた。
50歳以上の方なら懐かしく思い出す方も多いのでは?
大橋巨泉が番組内で「日本もポルノを解禁したらいい」とよく主張していたが、その応援団の一人だったような印象がある。
これも不確かな記憶だが奥方がスウェーデン人(または北欧人)だったような。
そう思っていたら、こんな本があった。
『セクスタシー入門』(石渡利康、石渡クリスチーナ著)
http://www.junkudo.co.jp/detail.jsp?ID=0239610016
やはり奥様であったのは間違いないらしい。
「チビっ子」も「毛語録」もすでに死語。
毛語録は正確には『毛沢東語録』。
毛沢東はもちろん中国の指導者だけど、風俗的にはこの本が出た1972年頃は世界的な有名人というか今で言う「セレブリティー」の一人だった。
ビートルズの歌「レボリューション」にも名前が出てくるくらい。
今でいえばダライ・ラマかアウンサン・スーチー女史ってところかな。
西側諸国においては学園闘争などの反体制運動の象徴的なアイコンとしての意味も持っていたようだ。
この『チビっ子猛語録』もそうした反体制派の著者が書いているようだ。
本書の原タイトルは”Little Red School Book” だからやはり毛沢東語録を意識したネーミングだ。
この本は当時非常に話題になっていたはずだ。
当時中学生だった私の耳にもこの本の噂は入ってきていた。
何よりもその性に関するあけすけな表現が話題になっていたのだと思う。
日本だけではなく各国でも話題になっていたらしく、ヨーロッパでも発売禁止になった国がいくつかあるようだ。
訳者のあとがきによればフランスで発禁、英国で「押収されて目下抗争中」とある。
とはいっても今では英国や米国のアマゾンでも買える。
参考までに目次一部の写真を掲載してみよう。
当時話題だった本書も現在はほとんど流通していない。
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追記2014.2.10
先日テレビで(NHKのsongsだったと思う)高橋真梨子さんが福岡の実家を訪れるところをやってました。
すでにお母さまは他界されてるようですが、そのお母さまがご贔屓にされていたレストランに福岡帰省の際には立ち寄られるそうです。
よく見ると見たことのある店構えと屋号。
ネットで調べると南区野間の「傳」(でん、と読みます)というイタリアンレストラン。
じつは以前住んでいたマンションのすぐ近く。
家族と一度行った記憶があります。
今いる長丘からも近いのでまた行ってみようかな。
美味しい店がこの辺多いです。
いまでもときどき行く店があります。
中華料理の「台湾飯店」は、福岡に越してきた時はまだ小さな木造の店でしたが今はビルに。
台湾からの華僑の御夫婦がやっていましたが、今は息子さんと娘さんが継いでいるようです。
日本語の上手かったお母さんは数年前に亡くなりましたが、お父さんはご健在。ときおり見かけます。
もうひとつの中華料理「チャン」もよく行きました。
さらに、レモンラーメンが有名な「行徳屋」というラーメン屋。
年配のマスターのセンスが光る「やすらぎ」というカフェにはよく外車が停まってます。
クルマでわざわざ来る方が多いそう。
あとかなり古いで「気狂いピエロ」という店があります。
相当な老舗。
名前からしてゴダールですからね。
1960年代後半ぐらいからやっているのかも。
店の名前は高校生ぐらいのとき耳にしたことがあります。
地元のラジオかなにかで聴いたような気がする。
もちろん酒を飲む店だから高校生には縁が無かったし、そのあと東京の大学に進学したので行ったこともなかった。
それから20年以上経ってサラリーマンとして転勤してきた際の住所がすぐ近所。
ときおり家の前でタクシーを降りて、最後の一杯を飲んで帰っていたことがありました。
すごく温厚なマスターがいらしたことを覚えています。