キリスト教関連の本を中心に大量の本を買いました。相当な蔵書家の方が残した本だったらしく、珍しく車の荷台ぎっしりに。ご遺族の方はその整理が大変の様子。多少なりともご協力ができたかもしれません。本の大量処分をご希望の方、どうぞご相談ください。お話を聞いた上で最適なご提案を差し上げたいと思います。




1月 23rd, 2025 | Permalink
キリスト教関連の本を中心に大量の本を買いました。相当な蔵書家の方が残した本だったらしく、珍しく車の荷台ぎっしりに。ご遺族の方はその整理が大変の様子。多少なりともご協力ができたかもしれません。本の大量処分をご希望の方、どうぞご相談ください。お話を聞いた上で最適なご提案を差し上げたいと思います。
3月 30th, 2024 | Permalink
本の処分に困っているという人は多い。そういう電話もよく受けるが、本を集めた本人が断捨離で手放したいという場合はかなり神経を使う。売るとは言ってはみたものの、蔵書に未練たらたらなのだ。いわゆる「手離れが悪い」というやつである。
もちろんその気持ちもわかる。長年かけて集めた本だから、手放すのが忍びないのは自然な感情だろう。
しかし、処分したい、しなければならないと思っているのもまた当の本人なのである。
古本屋は、この未練たらたらの蔵書をその本人から買わねばならない。「手放さなければならない」という当為と「手放したくない」という感情の板挟みで悶え苦しんでいる人から本を買うのだから簡単には話は進まない。
九州のとある市から電話があり、死んだ父が趣味で集めた膨大な鉄道模型のコレクションとそれにまつわる鉄道関係の本を処分したい、という。福岡からは距離があるし、こちらは急がないのでいつでもいいから、こちらに来るときに寄って欲しいという内容だった。その言葉を真に受けて数ヶ月間放置してしまい、いよいよ行ってみようかと電話をかけたところ、なんとその膨大なコレクションはとあるNPO法人にぜんぶ無料で寄贈したとのことだった。
まあ、しょうがない。先方も余計な荷物を早く処分したかったのだろう。モタモタしていた私が悪いのだ。それにしても無料で寄贈したとはなんたることだろう。私が買ったなら数十万円、いや百万円以上支払ったにちがいない。そう思ったのは、後日実際に寄贈せずに残してあった鉄道模型のコレクションの一部を見たときだ。あまりにも素晴らしい出来映えだったので、これほどのものを含むコレクションなら相当なものだったに違いないとすぐにわかった。
ところが電話はそれで終わらず「実は私の蔵書も処分したいので、こちらに来るなら寄ってもらえないか」という。その町には別件で行くことは決まっていたし、どうせ行くならついでに寄ればいいだけなので、お引き受けした。
さて福岡から2時間以上離れたその町に行き、彼の蔵書を見た瞬間、買えるものはほとんどないとわかり、言葉を選びながらそう伝えた。しかし彼にとってはこれが予想外だったらしく、今回は売るのをやめておくと言われ、一度は辞した。しかし1時間もせずにまた携帯が鳴り、まだ近くにいるなら売りたいからもう一度来てくれないかという。二転三転し振り回されたあげく、わずかな金額で蔵書を買ったうえ、価値のない本も捨てるに忍びないということで引き取った。
何が言いたいのかというと、自分が集めたものでなければ100万円の価値があってもタダで寄贈してしまうのに、自分の本だとほとんど市場価値がないものでもなかなか手放せなくて七転八倒してしまうということだ。
逆にこちらの立場から言えば、自分の蔵書を売るという人から買うときは要注意で、遺族から買うときは買いやすいということになる。
じつはこんなことは経験上痛いほど知り尽くしているのだ。このコラムでも何度かそう書いているはずだ。それなのに、たまにこんなことになってしまうのである。まあ実害がさほどないのが救いではある。
4月 9th, 2022 | Permalink
お近くの方からのご相談。
直接「福岡買取専用事務所」にお越しいただいた。
明治大正期の本や古文書が大量にあったけど、ずいぶん処分してしまった、
本が少し残っているので今度持ってきたいとのこと。
本よりも古文書(こもんじょ)のほうが買えることはよくあります、と申し上げると、
ずいぶん捨ててしまいもったいないことをしてしまった、とおっしゃる。
本当はかなり痛ましい話なのだが、この手の話はしょっちゅう耳にするので、もはやいちいち残念がらない体質になってしまった。
今年の一月だったか、NHKの「あさイチ」でリユースの特集をしたとき、日本リユース業協会の会長が出てきて
・本の帯はあってもなくても査定に影響しない
・本の書き込みや線引きは査定に影響し、買い取り対象にならない場合がある
というようなこと(大意)を言っていた。
まあ、リユース業協会という古本屋(古書店)ではない業界がこのような基準で本を買うのは自由だが、
それだけが本を売るときの唯一の基準ではありません。
ところが、いまや古いものや線引きや書き込みがある本は捨ててしまう人が続出している模様。
もちろん全部買えるとは言えないが、捨てる前にぜひご相談ください。
たとえばこんな本でも買えたりするんです。
捨てる前にご相談ください!
古い文庫本ですね。岩波、アテネ文庫、改造文庫など。
5月 27th, 2015 | Permalink
2015年5月24日
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突然ですがこんな話です。
遺族にとって死んだ家族の遺体は、それがペットであっても大切なもの。
お線香をあげてお経を挙げて手厚くに葬りますね。
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古本も似ていると感じることがあります。
他人にはゴミの山にしか見えなくても、買った本人にしてみればお金も使った、大事にもしてきた長年の相棒。
ずっと一緒に過ごしてきたものを、ごみ扱いするのはしのびない。
処分するにしても「供養」が必要です。
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最近注目の、世界の「コンマリ」こと近藤麻理恵さんも捨てられるモノにはねぎらいの言葉を掛けるといいます。
外国ではそういう点も受け入れられているとか。
どこの国でも捨てるものへの感傷はあるのでしょう。
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売主様からよく耳にするのはドライな買取への不満。
大手チェーンの名前を挙げる方も多いです。
買取価格もさることながら、この「供養」「ねぎらい」がないことへの反感でしょうか。
「自分が大事にしてきたものを目の前でゴミ扱いはしてほしくない」というところでしょう。
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京都には古本供養をするお寺もあるようです。
私はお坊さんじゃないので供養はできませんが、本へのねぎらいの気持ちを持つかどうかは、古本屋の商売にとって大きなポイントと思います。
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よかばい堂
092-408-4208
2月 8th, 2014 | Permalink
2016.5.31
大がかりな移転や事務所の閉鎖などで大量の本を処分したい、というお話をいただきます。
担当者の方は慣れない作業で大変な思いをされることが多いです。
誰だって大量に本を処分する経験なんて一生に何度もあるものではありません。
だからどうやっていいかわからない。
どこから手を付けていいのやら…。
よかばい堂ではそんな売主様への解決策をご提案いたします。
1)本は「古い本」「新しい本」それぞれ価値に応じたお見積りをします。
2)不要な本の廃棄処分についてもなるべく処分費が小さくなる解決法をご提案します。
3)古本以外の古美術品(陶磁器等)や絵画・美術品については、弊店の取引先や古書組合のネットワークで専門店をご紹介いたします。
事務所移転・事務所閉鎖・遺品整理などで大量の本や古道具類を早急に処分されたい場合は、よかばい堂にご相談ください。
お電話でご相談を承ります。お気軽にお掛けください。
古書よかばい堂
092-408-4208
先月は福岡市内で広告関係の事務所の閉鎖に伴う大量の本の処分を請け負いました。
その際のお客様のご要望はこうでした。
1)すべての本と雑誌・紙類を処分したい。
2)値がつくものは買い取ってほしい。
3)値がつかないものも処分したい。
事務所で仕事に使われていた本なので、大型の写真集などの重たい本が大量にあります。
それ以外にも仕事で使った雑誌が大量に。
ふつうの古本屋は、値がつく本はお金を出して買いますが、それ以外の本には見向きもしないことが多いようです。
逆に古紙回収業者に頼めば、高い本も全部「古紙」として回収され、場合によっては処分費用まで払わなければならない。
そこでよかばい堂がとった方法はこうでした。
1)値の付く本と値の付かない本を仕分ける。
2)値の付かない本はまとめて古紙回収業者に引き取らせる。
3)トラックと搬出要員を用意し一気に大量の本を搬出。
4)見積費用は本の買取価格と古紙回収の費用を相殺しご提案。
お客様のお時間の応じて、1日で完了することもできます。
上のケースでは2日に分けて作業をしました。
古書よかばい堂
092-408-4208
3月 13th, 2013 | Permalink
きのうはF大学薬学部の卒業を控えた学生さんたちから大学のテキストを買い取らせていただきました。
大手古本チェーンにも問い合わせたそうですが、「教科書は買い取らない」と言われ弊店にお声がかかったという次第です。
F大学は弊店からはクルマですぐです。早いほど助かるとおっしゃるのですぐに参上しました。
この時期引っ越しの準備で本を売る方が多いので、お電話いただくと可能な限りすぐに駆けつけるようにしています。
引っ越しのときは次々と荷物を片付けないと仕事が進まないものです。
指定のマンションに到着すると駐車場に3人の女子学生さんたちがキャリーバッグと本を広げ一見するとミニフリマ状態。
天気が良かったのでそよ風に吹かれながらの査定となりました。
みなさんよく勉強なさっていたのでどの本も書き込み・線引きが多く、その分査定額も抑えられたものになりましたがご納得いただけて交渉成立。
さらに数日前は博多区にてK大薬学部の学生さんから同じくテキスト類を買わせていただきました。
というようにここのところ薬学関係の本が大量に入荷しています。
よかばい堂は大学の専門課程のテキストや教科書の買い取りをしています。
まずはお気軽にご相談ください。
092-408-4208
3月 4th, 2013 | Permalink
最近古い雑誌を立て続けに仕入れました。
週刊誌、女性誌、文芸雑誌などさまざまなものがありますが、ビジュアル的にも面白い広告やグラビアのあるものをいくつか紹介します。
昭和30年代から40年代のものが多く、このあたりは人気があります。
よかばい堂店主の10代20代とも重なっている頃なので、可能な限り記憶を呼び起こしてご紹介します。
まずは「週刊朝日カラー別冊 1970年 winter」
特集は「インテリア」
岸田今日子、石井好子、イーデス・ハンソン、勅使河原蒼風などが自分の部屋を紹介する内容。
岸田今日子には「新劇女優」という肩書がついている。
この年の前後から始まったテレビアニメ「ムーミン」で複数の役の声を担当していたと記億。
あと、五木寛之の「モルダウの重き流れに」が一挙掲載(100枚)。
この作品、この雑誌が初出だとは知らなかった。
「さらばモスクワ愚連隊」で直木賞をとったのが数年前だから、当時は新進気鋭の作家だったはず。
モスクワとかモルダウとかプーキシンなどといったロシア東欧の固有名詞を好んで使う人だった。
早稲田の露文科出身だからとういうこともあろうが、社会主義への幻想がまだ残っていた時代だからだろう。
その特集「インテリア」から横尾忠則のページをご紹介。
彼もまた当時は新進気鋭のデザイナーだったはずだ。有名なサンタナのレコードジャケットは多分この数年後。
写真右上の神棚横にビートルズの写真が貼られている。これはいわゆる「ホワイトアルバム」の付録。
横尾忠則にかぎらず多くの取り上げられた人の文はインタビューを起こしたもののようだが、高峰秀子の文章はご本人が書かれたもののようだ(違っていたらごめんなさい)。
あの男っぽい断定口調のエッセイのファンはおわかりだろう。
そうかと思えば、中にはこの短い文の最初から最後まで自慢話で埋め尽くしているご仁もおられる。
ご興味のある方は実物をご覧ください!
後ろ見開きにはサンスイのステレオの広告。
ページが折れて残念だが、もちろん浅丘ルリ子さん。
最近ご自身で二十歳前後の頃に小林旭と同棲していたと暴露したが、これはそれより数年後ぐらいだろうか。
浅丘さんは他の古雑誌でも拝見するが、本当にお美しい。
あと、忘れてはならないのがフランスの大スタージャン・ギャバンとの独占インタビュー。
よくインタビューできたものだと思ったが、編集後記でその経緯が説明されている。それに添えられたスナップ写真が魅力的だ。
大スターなのに大型セダンの後部座席じゃなく、小型車の助手席に乗っているのがちょっと不思議。
当時はフランスの代表的な大型車はぺちゃんこのカエルみたいなシトロエンだと思うが、それではなさそう。
もっと小さいクルマのように見える。
詳しい人ならこの写真だけで車種がわかるだろう。
2月 27th, 2013 | Permalink
福岡市の中心から南へ向かうと油山というちょっとした山があります。
「あぶらやま」と読みます。
私が子供のころからここは市民の憩いの場所、というか子どものときは遠足の場所だった。
そして、小学校も中学校も校歌には油山が歌い込まれていた。
たぶん近隣の他校も同じだと思います。
何かの大会で他校の校歌を耳にして、なんだうちの学校の校歌と歌詞がほとんど同じじゃん、と思った記憶がある。
たしか川とか山とか博多湾とか、その辺はだいたいどの学校も出てきたような記憶が。
同じ福岡でも東区に行くと別の山が対象になるのでしょうが、中央・城南・南区あたりの区民には親しまれている山だと思います。
いまでも我が家の窓からは油山がよく見え、雪が降ってるとか、油山が見えないのは黄砂のせいとか、PM2.5じゃないかといっています。
山の中腹に展望台ができたのはいつごろだったのだろうか。
モータリゼーションの発達とともに、けっこうメジャーなスポットになりだした。
1960年代はすなわち小生が小学生のころ、母親が夕飯あとに「ちょっとドライブに行こうか?」とよく行ったものです。
あ、その頃の父親は、晩飯時は残業で家にいないという家庭が多かったのでは?
すくなくとも我が家ではそういうことが多かったと記憶。
市内の夜景を見るというのはちょっとした非日常経験で楽しかったと記憶してます。
数年後免許を取って自分の運転で行く頃は、デートスポットとなり夜はクルマが列をなしていました。
さて、蚤の市で古本を置かせていただいている「窓カフェ空」にご紹介いただいたご縁で本を引き取りに行ってきましました。
窓カフェの美人ママPさんと油山観光道路沿いの某所で待ち合わせ。
なにやら素敵なクリーム色の小型カブ単でさっそうと登場。
そこからはよかばい堂のクルマに同乗いただき目的地に向かいます。
場所は山の中腹にある木々に囲まれた古い民家。
我々が到着するとすでに民家のオーナーさんは民家の片づけ中。
建物の見事さが印象的。
豪華な建築ではないにせよ、趣味の良さが感じられる日本家屋です。
建築用語を駆使して説明できないのがもどかしいですが、外観をみただけで手の込んだ造りだといことがわかる。
どうやら彼はこの建物を手に入れて、リニューアルし別荘にするのか店舗にするのか、新しい用途に供するかのようでした。
詳しいことはそれ以上きかなかったのでわかりません。
オーナーさん、なんと「お金はいらないから、全部持っていってほしい」とのこと。
本の山を一見して、
古いながらも珍しいものが混じっているのがわかり、商談成立。
というのも、商品にならないものばかりだと無料でも引き取れない場合があるからです。
さっそく本の搬出を開始。
どうやら前オーナーが学校の先生だったらしく、大読書家だった様子。
50年以上前の朝日ジャーナルをはじめとした古い雑誌等が大量に出て来ます。
別荘の気やすさからか、自宅に置く場所がなくなったらこっちに持ってきていたのではないかと推測。
学校でつかったと思しきテキスト類も出て来ます。
傷みが激しく商品にならないものはクルマで処分場に直行。
弊店のクルマで2回往復してすべてかたが着きました。
2月末だけど天気も良く、適度な作業で冷たい風が心地よいぐらい。
Pさんは、その心地よさに誘われてか「帰りは下り坂を歩いて戻りま~す」とのこと。
自然児のような方だなとの印象を受けつつその場で散会。
よかばい堂は古い雑誌の買い取りをいたします。
まずはお電話でご相談ください。
092-408-4208
1月 19th, 2013 | Permalink
あちこちネットで覗いていると「昭和レトロモダン」という言葉を目にします。
さしずめこんな雑誌なんかそうじゃないかな。
昭和30年代から40年代ごろの高度成長期の雰囲気を伝える時に使われている模様。
1969年の秋の号。
この手の雰囲気がリバイバルしてるんでしょうか。
モデルさんが跨ってるのはホンダのモンキーじゃないかな。
最初の見開き。
左ページの広告のモデルは芳村真理。
大島渚監督の誘いを受けて女優デビューしたのが1960年。
この頃(1969年)は女優とモデルとどちらもやっていたことがわかります。
こうやって見るとなかなお洒落です。
見飽きません。
この手の雑誌やその他の本を、2月に福岡市中央区内のカフェが主催する「蚤の市」に出品する予定です。
詳細が決まったらまたお知らせします。
よかばい堂は手芸雑誌や手芸の本の買い取りをしています。
まずはお電話でご相談ください。
092-408-4208