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福岡市城南区 大量の本の処分 古い本の処分 ご相談


4月 9th, 2022 | Permalink

お近くの方からのご相談。

直接「福岡買取専用事務所」にお越しいただいた。

明治大正期の本や古文書が大量にあったけど、ずいぶん処分してしまった、

本が少し残っているので今度持ってきたいとのこと。

本よりも古文書(こもんじょ)のほうが買えることはよくあります、と申し上げると、

ずいぶん捨ててしまいもったいないことをしてしまった、とおっしゃる。

本当はかなり痛ましい話なのだが、この手の話はしょっちゅう耳にするので、もはやいちいち残念がらない体質になってしまった。

 

今年の一月だったか、NHKの「あさイチ」でリユースの特集をしたとき、日本リユース業協会の会長が出てきて

・本の帯はあってもなくても査定に影響しない

・本の書き込みや線引きは査定に影響し、買い取り対象にならない場合がある

というようなこと(大意)を言っていた。

 

まあ、リユース業協会という古本屋(古書店)ではない業界がこのような基準で本を買うのは自由だが、

それだけが本を売るときの唯一の基準ではありません。

 

ところが、いまや古いものや線引きや書き込みがある本は捨ててしまう人が続出している模様。

もちろん全部買えるとは言えないが、捨てる前にぜひご相談ください。

 

 

 

たとえばこんな本でも買えたりするんです。

捨てる前にご相談ください!

古い文庫本ですね。岩波、アテネ文庫、改造文庫など。

NHK あさイチ いまどきのリユース


1月 19th, 2022 | Permalink

2022.1.18

きのうNHKの朝の番組「あさイチ」でリユースの特集をしていた。たしか日本リユース協会(記憶で書いているので間違っていたら訂正したい)とかいう業界団体の長が最初は不用品の処分の仕方について説明していた。途中から古本の売り方について説明し出したのだがいくつかの点でかなり偏った説明をした。記憶している範囲では、以下の2点だ。

1)本の帯はあってもなくても査定に影響しない

2)本の書込みや線引きは査定に影響し、買い取り対象もならない場合もある

明らかな間違いといだとは言うまい。ただ、これは一部の本の買い取り業者の社内ルールを述べたものに過ぎない。テレビで広範囲の視聴者に何の前提もなしに説明するのは偏っていると言って過言ではない。

 もちろん彼が言うように、ある種の本、つまりたとえばブックオフが買取対象とするような新しい本について言えば、帯の有無は査定に影響しないこともあろう。

それとは逆に事実本の帯が価値を持ち、価格にも大きな影響を持つ例は枚挙にいとまがない。

一例を挙げよう。

今日現在出品中の三島由紀夫の本に帯がついてなかったら大きく値が下がるはずだ。

つまりある種の稀覯本においては歴史的資料としても意味を持ったり、コレクターアイテム化していたりすることで帯が重要な価値を持つことがある。

2)の書き込み線引きについては、総じて値引き要因ではあるのは確かだが、稀少な本ならば書き込み線引きがあっても商品として充分に成立するので、それなりの査定額も出る事がある。これを無視することは公平ではない。

どうやらこの御仁(日本リユース協会の会長)はブックオフコーポレーションの社長でもあるらしい。

つまるところ彼は自社の(あるいはリユース協会に属した会員企業の)買い取り基準だけを説明したに過ぎない。リユース協会の会長が専業ではない本の買い取りまで一般論を述べたのは勇み足だった。

当たり前だが本の買い取りをするのは彼らだけでなく、古書の扱いを専門とする古書店もある、いや そういう古書店(もちろん弊店も含めて)は果たして帯は無くても査定に影響しない、などと言うだろうか?
つまるところ帯がついていようがいまいが、価値に変りのない本と、大いに変わる本とがあるということだ。 ブックオフは、そのうち前者の本しか商売の対象としていないのだろう。 しかし世の中には帯の有無で大きく価値が変わる本もある。 ブックオフが自社の商売として帯の有無なんざ関係ねえよ、うちは帯の有無で価値が変わるような本は相手にしないんだと嘯くのは勝手である。 しかし、リユース協会の会長として古本一般について述べるときにはこの言は当たらない。 自社の商売の基準を社外にまで押し出して一般化することは不適切と言われてもやむを得まい。 NHKの全国放送で、自社に有利なポジショントークをしたのではないか、というのは私の勝手な勘ぐりだ。      
    しかしこのリユース協会の会長が何の前提もなしに発言したこともさることながら、番組自体をそのように編集して放送したNHKへの違和感も大きかった。

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