昨年の同じころに一度買い取らせていただいたお客様から今年もお電話を頂戴しました。
正直言ってこれは嬉しいです。
去年はまだ小さかったお子さんも一年たつと大きくなってます。
「この本どうすると?」とお父様に聞いてました。
そんな和んだ雰囲気の中お見積りをさせていただきました。
昨年はかなり高額なプレミア商品や高額本などがあったのでその旨をお伝えして高額査定をしました。
さて今年は昨年ほどの高額本やプレミア本はみあたらなかったものの、中堅どころの本が多くそれなりのお値段をお付けしました。
コミックやベストセラー本は弊店よりも大手チェーン店の方がいい値を付けますよとアドバイスさせていただきました。
長住は福岡でも有数の高級住宅地。
古くから開けた住宅地で、いまでも敷地面積が大きい家が多いです。
区画整理もきっちりされて道路も広く魅力的な環境です。
商店街も活気があり、歩道上には八百屋を中心に出店が多く並びます。
阪神からメジャーリーグに行った新庄剛選手の実家もこの近くです。
年末にはいつにも増して多くの店が並んで活況を呈してました。
追記:2014.2.9
建築関係の本はよかばい堂店主にとってはちょっと懐かしい響きがあります。
というのもサラリーマン時代は建設業界にお世話になっていたからです。
私自身は文系なので建築も土木も専門外ですが、土木や建築を学んだ人がたくさんおり、社内にはさまざまな専門誌がありました。
専門外からみると分かりやすいのはやっぱり建築の雑誌です。
たとえば「日経アーキテクチャー」。
たしかバブル期に創刊されたのじゃなかったでしょうか。
それまでは「新建築」「SD」「建築設備」などの専門誌があったように記憶しています。
ま、調べたらわかるのですが、とりあえず自分の記憶をたどって書いてみましょう。
土木の雑誌はほとんど記憶にありません。
「日経コンストラクション」というのがありました。
これは土木も建築もどちらも押さえていた雑誌だったように記憶しています。
さすが日経新聞社。マーケティングの上で全国50万業者(当時)の建設業界を狙い撃ちすれば、そこそこ売れるはず、と踏んでの創刊だったのでしょう。
そういえば「東洋経済」や「週刊ダイヤモンド」「週刊エコノミスト」などでしょっちゅう「これから潰れるゼネコンランキング」などという物騒なタイトルの記事がよく乗っていました。バブル崩壊後の話です。
こういうのって、やっぱり売れるんでしょうね。
50万の業者があり600万だか700万だかの就業者がいれば一定数は売れるわけです。
いえ、潰れるゼネコンだけじゃなく、これから伸びるゼネコンの記事もありました。
どっちにしたって結構売れるはず。
中小零細企業の人たちも、ゼネコンの下請け・孫請けの仕事から逃れるわけにはいかないから、
どのゼネコンにくっついておくべきかは重要な経営情報、というわけです。
まあ文系人間がなんとか目を通していたのは上記の日経新聞社計から出ていた
「日経アーキテクチャー」と「日経コンストラクション」だったと記憶します。
「新建築」は写真を見るだけ。
記事は読んでもよくわからない。
土木方面と言えば、思い出せるものがほとんどない。
多分土木学会の学会誌とかが会社にはあったはず。
でも、こんなものは門外漢はハナから手にしません。
そういえば土工協が出していた「建設業界」という一般向けのPR誌がありました。
これは一般向けだけあってわかりやすい。
土木の魅力を一般の人に知らせようとするのがPR誌の目的なのでしょう。
橋などの土木構造物の綺麗な写真がグラビアを飾っていました。
そういえば建設経済研究所という財団法人に出向していたとき、この業界誌に研究所のコラムがあり研究員が持ち回りで執筆していました。
私も研究員だったので2度ほど順番が回ってきて書かせてもらいました。
原稿料がむやみに良かったのを覚えています。
その後古本屋になってからは、「ルイス・カーン」という建築家の本を高く売った記憶があります。
有名な建築家なのですね。
サラリーマン時代の先輩=一級建築士に聞いたら、当たり前のように知っていました。
音楽やっている人がたとえばフィル・スペクターを知らないはずはないのと同じことでしょうね。
あるいは映画で言えばビリー・ワイルダーとかエイゼンシュタインとか。
古本屋はそうやって自分の知らない分野の本や人名を少しずつ覚えていくしかありません。
毎日コツコツと地道に研鑽するのみであります。