福岡市の中心から南へ向かうと油山というちょっとした山があります。
「あぶらやま」と読みます。
私が子供のころからここは市民の憩いの場所、というか子どものときは遠足の場所だった。
そして、小学校も中学校も校歌には油山が歌い込まれていた。
たぶん近隣の他校も同じだと思います。
何かの大会で他校の校歌を耳にして、なんだうちの学校の校歌と歌詞がほとんど同じじゃん、と思った記憶がある。
たしか川とか山とか博多湾とか、その辺はだいたいどの学校も出てきたような記憶が。
同じ福岡でも東区に行くと別の山が対象になるのでしょうが、中央・城南・南区あたりの区民には親しまれている山だと思います。
いまでも我が家の窓からは油山がよく見え、雪が降ってるとか、油山が見えないのは黄砂のせいとか、PM2.5じゃないかといっています。
山の中腹に展望台ができたのはいつごろだったのだろうか。
モータリゼーションの発達とともに、けっこうメジャーなスポットになりだした。
1960年代はすなわち小生が小学生のころ、母親が夕飯あとに「ちょっとドライブに行こうか?」とよく行ったものです。
あ、その頃の父親は、晩飯時は残業で家にいないという家庭が多かったのでは?
すくなくとも我が家ではそういうことが多かったと記憶。
市内の夜景を見るというのはちょっとした非日常経験で楽しかったと記憶してます。
数年後免許を取って自分の運転で行く頃は、デートスポットとなり夜はクルマが列をなしていました。
さて、蚤の市で古本を置かせていただいている「窓カフェ空」にご紹介いただいたご縁で本を引き取りに行ってきましました。
窓カフェの美人ママPさんと油山観光道路沿いの某所で待ち合わせ。
なにやら素敵なクリーム色の小型カブ単でさっそうと登場。
そこからはよかばい堂のクルマに同乗いただき目的地に向かいます。
場所は山の中腹にある木々に囲まれた古い民家。
我々が到着するとすでに民家のオーナーさんは民家の片づけ中。
建物の見事さが印象的。
豪華な建築ではないにせよ、趣味の良さが感じられる日本家屋です。
建築用語を駆使して説明できないのがもどかしいですが、外観をみただけで手の込んだ造りだといことがわかる。
どうやら彼はこの建物を手に入れて、リニューアルし別荘にするのか店舗にするのか、新しい用途に供するかのようでした。
詳しいことはそれ以上きかなかったのでわかりません。
オーナーさん、なんと「お金はいらないから、全部持っていってほしい」とのこと。
本の山を一見して、
古いながらも珍しいものが混じっているのがわかり、商談成立。
というのも、商品にならないものばかりだと無料でも引き取れない場合があるからです。
さっそく本の搬出を開始。
どうやら前オーナーが学校の先生だったらしく、大読書家だった様子。
50年以上前の朝日ジャーナルをはじめとした古い雑誌等が大量に出て来ます。
別荘の気やすさからか、自宅に置く場所がなくなったらこっちに持ってきていたのではないかと推測。
学校でつかったと思しきテキスト類も出て来ます。
傷みが激しく商品にならないものはクルマで処分場に直行。
弊店のクルマで2回往復してすべてかたが着きました。
2月末だけど天気も良く、適度な作業で冷たい風が心地よいぐらい。
Pさんは、その心地よさに誘われてか「帰りは下り坂を歩いて戻りま~す」とのこと。
自然児のような方だなとの印象を受けつつその場で散会。
よかばい堂は古い雑誌の買い取りをいたします。
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