2019年7月23日
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新刊本屋さんからデッドストックの本を仕入れました。
新刊本の仕組みについての詳しいことは知りませんが、岩波書店の本は買取りになるものが多いと聞いたことがあります。
買取り(買い切り?)なので返品がきかないとか。
かといって店頭においても売れないので、良く売れる商品に売り場を明け渡すために残念ながら倉庫で退蔵されてしまいます。
今回はそういう本を書店の要望で買わせていただきました。
岩波の本が多いですが、それ以外のものも若干。
2月 20th, 2018 | Permalink
2018.02.20
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弊店は福岡市の南区に所在するので、福岡市とその近郊での買取りが中心です。
場合によっては山口や熊本・長崎にまで足を延ばします。
遠方への出張はおおむね数万から数十万円程度のの買取りが見込める場合です。
数千円の買取りでは出張コストを吸収できないのでやむをえません。
ですから、お電話をいただいた場合(特に遠方の方には)お売りになるものについて詳しくお聞かせいただいています。
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もちろん、本のタイトルを言っていただくのも重要ですがすべての本のタイトルを聞く訳にはいかないので、
「誰が」「なぜ」「いつ頃」その本を集めたのかを聞かせていただくとだいたいその蔵書(ないしはレコードコレクションなどの)概要がつかめます。
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たとえば、「高校で日本史を教えていた父が3年前85歳で他界したのですが、その蔵書を処分しようと思います」というようにお聞きすると、
もうだいたい買える本がどれくらいあるかは想像できます。
福岡市内やその近郊ならこれだけで出張してもいいと思うぐらいです。
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上で書いた「誰が」「なぜ」「いつ頃」買い集めたかという情報がすべてそこにはあります。
「誰が」 高校の日本史の教師
「なぜ」 仕事上必要だから
「いつ頃」年齢から計算すると、70年前から30年前ごろまでの本が中心。
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おそらく「国史大系」「岩波講座日本歴史」「日本史大事典」「フロイス日本史」や年表類などが目に浮かびます。
「福岡市内ならこれだけで出張してもいいと思うぐらい」と書きましたが、もう少し遠方になるとちょっと慎重になります。
上記だけでは出張コストを吸収できない可能性があるからです。
たとえば「岩波講座日本歴史」は、最新版なら別ですが数十年前の版はきわめて安いので買取りができないことが多いです。
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そこで電話の段階で詳しくお聞きします。
場合によってはスマホのLINEで写真を送っていただきます。
LINE買取の詳細はコチラ↓をご覧ください。
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こういうように、本を集めた人の職業(特に学校の先生)は重要な情報です。
あと集めた方の年齢や生年も重要です。
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上の例では学校の先生なので「誰が」と「なぜ」がほとんど一致してますが、実際には「サラリーマンの父が好きで読んでいた」ということも多いです。
その場合は特に目立った趣味があったかどうかがポイントになります。
「金魚を飼っていた」「映画演劇が好きだった」「ジャズマニア」「ラジコン好き」「時代小説が好き」「ミステリーが好き」
などもしも趣味をお持ちだったら詳しく聞きます。
上の例で言うと「ジャズマニア」と言われたら本もそうですがレコードについてもお尋ねします。
むしろそちらの方が買い取りの中心になるでしょう。
「ミステリー好き」は微妙です。どういう作家が好みだったかを聞きます。
赤川次郎や内田康夫・山村美紗などだと買取りは難しいことが多いです。
ただ実店舗を持つ古本屋なら買うかもしれません。ネットではほとんどが1円本なので当店では買取りができません。
古いハヤカワポケットミステリがあれば要注意です。雑誌「幻影城」などがあれば文句ありません。
「ラジコン好き」の場合は本もさることながら、雑誌が残っているかどうかがポイントです。
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特に趣味はなかったというばあいでも、何か集めていたものがないかを聞きます。
家族にとってはガラクタにしか見えないものでも買える場合があるからです。
最近の例で言うと、
・弟(故人)が集めていたアニメのセル画
・父(故人)が兵隊で行った満洲から持ち帰った絵葉書
・父(故人)が集めていたマッチのラベル、駅弁の掛け紙
・父(故人)が集めていた飛行機の模型
・妹(故人)が集めていた漫画雑誌
・ご本人が集めていた男性週刊誌(週刊プレイボーイ、平凡パンチ、GORO、週刊宝石)
・父(故人)が戦地から家族に送ったハガキ(軍事郵便)
いずれも処分に困ってのご相談です。
ご家族(ご遺族)にとっては価値がわからないものがほとんどの場合が多い。
皆さんに共通しているのは「捨てるに捨てられない」ということです。
そりゃそうでしょう。
捨てるてしまえば、ではこの数十年間ゴミと一緒に過ごしてきたのか、ということになりますからね。
父親のハガキを処分する方は「持っていたいものはたくさんあるが、老人ホームに入所するからすべては持っていけない」
とのことでした。こういう話は最近よく聞きます。
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私が買いますと言うとほとんどの方が「これが売れるとは思わなかった」とおっしゃいます。
「捨てないでよかった」とも。
皆さん、お捨てになる前にぜひよかばい堂にご相談ください。
092-408-4208
2月 28th, 2017 | Permalink
2017.2.28
年配の女性からの電話で亡くなったご主人が残した写真集や雑誌を処分したいとのこと。
いわゆるエロ本も含まれているようで、処分の仕方が難しいので困っておられた模様。
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たしかに廃品回収にも出しにくいだろう。
篠山紀信撮影の宮沢りえ「サンタフェ」などの写真集から、もうちょっとエロティックな雑誌まで3箱ほどを買い取った。
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そういえば数年前、父親が残したエロ本の処分に困ったという女性がわざわざ車でお持ち込みくださったことがある。
お父様は大学教授だそうで、残した本を譲ってもらいに後輩や大学図書館の職員が近いうちに家に来る、その前にエロ本だけは密かに処分してしまいたい、とのことだった。
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092-408-4208
お急ぎの方は携帯まで
090-3664-6867
7月 19th, 2015 | Permalink
2015-7-19
先日大学の同窓会に行ってきました。
すると、とある方がわざわざ私の胸の名札を見て声をかけてくださいました。
なんと以前蔵書をお譲りいただいた先輩です。
なのに、お会いするのは今回が初めて。
そのいきさつはココ↓に書いています。
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名刺交換をした数日後お電話をちょうだいし、またしても本を処分したいので引き取ってくれとのこと。
ありがたい限りです。もちろん喜んで参上しました。
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ネコちゃん数匹とお住いのマンションはまさに広大というほどの広さ。
漫画からレアな本までお譲りいただきました。
たとえばこんな本。
珍しいですね。
除籍本なので傷みが少々あります。
あと「月刊ホークス」の創刊号から直近までの貴重なコレクションも。
これもそのうち紹介したいと思います。
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本を譲っていただいた上に昼食までいただいてすっかり先輩に甘えてしまいました。
そのあとさらに2件買い取りがあったので後ろ髪をひかれつつ退散。
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よかばい堂はいろんな本を買い取ります。
まずはお電話でご相談ください。
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よかばい堂
092-408-4208
春日市桜ケ丘1-45
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7月 29th, 2014 | Permalink
きのう紹介したプロレス雑誌とともに送られてきた雑誌「相撲」と「大相撲」。
昭和20年代-30年代のものです。
後の方に把になった山がありますが、全部でこの何倍もあります。
来週からは出品ラッシュです。
ご期待ください。
古書よかばい堂
本が好き、本を買うのはもっと好き。
少ない冊数でも、古い本でも、雑誌でも処分前にお電話ください。
092-408-4208
きのうお知らせしたプロレス雑誌が届きました。
古い割にはかなりいい状態です。
これ以外にもまだあります。
下の段の真ん中の号には石黒敬七の観戦記が掲載されています。
さっき本屋で立ち読みした『林芙美子紀行集 下駄で歩いた巴里』でこの石黒敬七の名前を見たばかり。
今日はよく遭遇します。
古い絵葉書の本でよく見た名前なのでそちら方面のコレクターかと思っていたら、実は柔道家らしい。
海外で柔道の普及をしていたということで、絵葉書をコレクションしたりパリで林芙美子と会ったりしたというこのようです。
中のグラビアはこんな感じ。
古書よかばい堂
本が好き、本を買うのはもっと好き。
少ない冊数でも、古い本でも、雑誌でも処分前にお電話ください。
092-408-4208
きのう夕方福岡では大雨と激しい雷。
弊店も急きょサージ対策のためパソコンを止めて電源を抜きました。
万が一影響を受けると零細なネット書店では甚大な被害を受けるので用心の上にも用心。
そんな折、大阪から雑誌を売りたいというお問い合わせのお電話をいただきました。
懐かしい力道山の頃のプロレス雑誌などの貴重なコレクションを手放すとのこと。
この辺になるとかなりレアな商品なので思い切った見積もりをしたところ、東京の古書店よりも良い見積額だったとのことで弊店にお売りいただくことに。
売主様は「パソコンは苦手」とのことでしたが、わざわざ福岡の弊店をネットで見つけていただいたようです。
メールは苦手な方のようなので、あとは電話とファックスでやり取り。
ふつうはメールを使います。
運送業者には弊店から連絡し、「明日、着払い伝票を持参の上荷物を取りに行ってください」と依頼。
近いうちに荷物が届く予定です。
珍しいものなのでここでご紹介したいと思います。
乞うご期待。
古書よかばい堂
本が好き、本を買うのはもっと好き。
少ない冊数でも、古い本でも、雑誌でも処分前にお電話ください。
092-408-4208
7月の買い取りをざっと振り返ってみます。
大型の買い取りが多かったです。
宗像市では医師のコレクションの処分をお手伝いしました。
鴎外全集が出てくるところなんざ、さすがお医者さんだという感じ。
全集ものが多かった印象。
医学書や趣味の絵画・墨絵などの本も多かったです。
大雨が降っていましたが、本を車に積むときには小康状態となり本がぬれずに助かりました。
春日市では父親が本を処分したいので手伝っているという娘さんからの依頼で出張買い取り。
条件は「全部処分してほしい」ということ。
こういう場合は処分にかかる手間を勘案して見積もりいたします。
すぐ近くに大手古本チェーンの店舗があるので、そこには頼まなかったのかと聞くと、
「駐車場が無いと来ないと言われたんです。それに、持って行かなえければ引き取らないと言われました」
とのこと。
段ボールで50箱ほどありましたが全部お引き受けしました。
ほかにもいくつか。
・西区愛宕浜では転居する予定の方からCD200枚と本を数箱分
・城南区田島では新しい文芸書やビジネス本を数箱
・大野城市白木原ではフランス料理や日本料理に関する本を大量に
あと弊店にお持ちいただいたのがけっこうあります。
店舗はありませんが、お持ち込みいただくのは大歓迎。
そのうちのお一人は児童書を数箱お持ちいただき、
「あるマンガ中心の古本チェーン店に持ち込んだら、全部で100円と言われた。妻が子どものころ読んだ本だし、もう少しどうにかならないかと思い持ってきました」
とおっしゃってました。
古書よかばい堂
本が好き、本を買うのはもっと好き。
少ない冊数でも、古い本でも、雑誌でも処分前にお電話ください。
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2014.7.29『日本のむこ殿 外国資本物語』有沢広巳校閲 読売新聞社会部
序文によると書名の意味は「日本経済における外国資本の進出とその支配の様相」ということらしい。
でも、それがなぜ「むこ殿」につながるのかはよくわからない。
時代が変わってしまい言葉の持つ意味や含蓄が失われたり共有できなくなっているからなのかもしれません。
われわれ世代はむこ殿と言えば「必殺仕掛け人」を思い出します。
婿がいるならその妻がいるし、さらに婿と呼ぶのは親の世代だから登場人物は3人はいるわけです。
そのどれが誰だかよくわからないというままななめ読み。
拾い読みするうち、これはよかばい堂好みの本だと判明。
面白くてついつい読んでしまいます。
読売新聞の連載「日本の婿殿」をまとめたものらしいのですが、連載中からアメリカからは不評だったらしくタイム誌1955年4月12日号で批評されたとあります。
調べてみたらタイムのデータベースで同記事を発見。
タイム1955年4月12日号”Cold Front Over Japan”
他にもいろいろありますが、キリが無いのでいったん仕事に戻ります。
気が向いたらまたご紹介しましょう。
古書よかばい堂
本が好き、本を買うのはもっと好き。
少ない冊数でも、古い本でも、雑誌でも処分前にお電話ください。
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石原慎太郎の『完全な遊戯』の初版本です。
昭和33年、新潮社発行。
カレンダーの紙で作った自家製のカバーでくるまれていたのでけっこう良好な程度ですが、
残念ながらゴム印が押されています。
といういわけで安く出品中。
装丁は前川直。
古書よかばい堂
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少ない冊数でも、古い本でも、雑誌でも処分前にお電話ください。
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7月 20th, 2014 | Permalink
先日の土曜日山登りに行ってきました。
といっても初心者ばかりで近場の山、ということで井原山に行きました。
行政的には糸島市にあたります。
登山口には前原市のままの標識がいくつかありました。
最近私の周囲に山ガールや山おじさん(ガールとおじさんじゃバランス的にどうかと思うけど、まあこのままにしておきます)が増殖中。
同級生の間でもやたらと登山が流行っている様子です。
私も登山靴を買ってしまいました。
買ったからには登らにゃソンソン、というわけで誘われたら基本的に参加することを旨としています。
たまたまその数日前に仕入れた本の山からこんな本を発見。
『九州の沢と源流』(吉川満)葦書房から昭和62年に出た本です。
なかなかマニアックな本です。
なんせ沢登りの専門書。
写真やイラストは少ないのでよくわからない部分もあるけど、装備には地下足袋と脚絆が良いとあります。
地下足袋はわかるけど脚絆はちょっとイメージしにくい。
とにかく沢登りというだけに水の中をじゃぶじゃぶ登っていくのでしょう。
夏は涼しくて気持ちよさそう。
でも、かなり体力的にはかなりハードな気もします。
実際に山に行ってみて、とてもこの本は自分には上級すぎて10年早いという判断を下しました。
本の中身はこんな感じ。
沢の地図が詳しい。
よかったらご検討ください。
アマゾンに出品予定です。
古書よかばい堂
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さきほど書いた石橋エータローのことが気になってネットで調べてみると、なんと父親とそっくりのタイトルの本を出していることが判明。
『釣った魚をおいしく食べる』がそれで、父親のは『釣った魚はこうして料理』。
アマゾンのレビューには「、レシピのあいまに父との釣りの思い出が挿入される。これが、なかなか情緒があって良い」とあります。
これを見てさっそく注文。
石橋エータローは子供時代は父は死んだと言われて育ったらしい。
その後事実を知り父に会いに行くと最初は歓待されるが、後日母親がエータロー名義で慰謝料請求訴訟を起こすと一転疎まれだした。
クレイジーキャッツでは茫洋としたイメージだった彼にそんなことがあったとは初めて知りました。
そんなことがあっても父と同じミュージシャンの道を進み、似たタイトルの本を書いたとなると父親の影響の大きさを感じます。
そう思って父親=福田蘭堂の本をぱらぱらめくってみると僅かに両親について触れている箇所を見つけました。
引用します。
「私の父も母も洋画家であった。が、事情あってわたしを母の両親にたくして旅にでてしまった」
他にもあるかもしれませんが、見落としていても古本屋のぱらぱら読書につきご容赦のほどを(ちゃんと読みたい方はぜひお買い求め下さい!とここでPR)。
あと、石橋エータローの母親は石橋家の血を引くらしい。
となるとやはりあのブリジストンの石橋家でしょうか。
なぜなら祖父青木繁は久留米の人。
この辺も調べてみると面白そう。
福田蘭堂の本は、少しぱらぱら読みしたら、壇一雄や開高健といった釣りや料理の好きな文人たちの名前も出てきます。
さらに西唐津・呼子などの九州の地名も。
もっと読みたいけど、この辺にして仕事に戻りましょう。
画家の青木繁とクレイジーキャッツをつなぐ本。
と、何やらいわくありげな書き出しですが、Wikipediaで仕込んだにわか仕込みの受け売りです。
先日仕入れた本『釣った魚はこうして料理』。
著者の福田蘭堂は青木繁の息子です。
これがその人。
釣りが得意な様子ですが、本職は音楽家・尺八奏者。
ただ何度か警察沙汰になったこともあったようで、極めつけは女優の川崎弘子を映画のロケ地に向かう船上でレイプしたらしい。
その後川崎と結婚したというのは、今の感覚ではわかりにくいけど「キズモノにしたので、男として責任を取った」ということでしょうか。
当時彼は別に妻子があったらしい。
その前妻との間にできた息子がクレイジーキャッツの石橋エータロー。
石橋からみると、祖父が青木繁で父親は札付きのワル(ちょっと言い過ぎか?)。
自分を作ったあと母を残して別の女(女優)と再婚した、ということになりそうです。
古書よかばい堂
本が好き、本を買うのはもっと好き。
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先日買い取りした本から思わぬ希少本が出てきました。
自慢できることではないのですが、
これは正直見積もりから漏れていた、という訳で追加の買い取り金額を現金書留で今からお送りします。
ときどきこういうことが起きます。
まだまだ修行が足りません。
理想的には買取のその場で全部目利きしたいのですが、やはりすべての分野で漏れなくやることは難しい。
もちろん理想を手放すことはしませんが、まだまだ修行の身です。
後日のフォローでカバーさせていただくしかないと思っています。
この本です。
かなり珍しい本。
オークションに出品します。
BSで刑事コロンボ『偶像のレクイエム』みた。イディス・ヘッドが出てきてびっくり。ネットで調べたらどうやら出演は本人。思わぬ拾い物。『ローマの休日』などの衣装デザイナー。ゲストはメル・ファラー、監督はリチャード・クワイン。オードリー・ヘプバーンに近い人たち。
— laplage2 (@laplage2) 2014, 7月 22
暑いさなかの重い本の移動は重労働。
若くない身にはこたえます。
そうはいいつつ、本の買い取りのお電話をいただくと元気が出るのが古本屋の性分!
(2017年12月12日追記)
以下の部分は現在の弊店の買取りには当てはまらないので削除させていただきます。
過去にはこういうサービスもしていましたが、あまりにもご希望が多すぎるため対応ができなくなってしまいました。
申し訳ございません。
先日は春日市で、百科事典・文学全集の引取りを条件に本をお売りいただきました。
老舗の書店はこんなことはしません。
弊店のような新参者はそうも行かず、誰もやらない(多分。少なくとも福岡では聞いたことがない)百科事典や文学全集の引取りを買い取りの目玉に据えてます。
この点は弊店のセールスポイントです。
まだ体が動くうちはこのサービスは続けるつもり。
ただし、他にも買い取りお引き取りできる本がある場合に限ります。
ときどき百科事典や文学全集だけをタダで持って行って、と言われることがありますが、残念ながらご容赦いただいてます。
ご理解ください。
マリリン・モンローが福岡に来たことを知らない人は結構いる。若い人はモンロー自体を知らない人も多いだろうし。今は無き中洲の日活ホテルに泊まり、今は無き「花の木」で食事した。
— laplage2 (@laplage2) 2014, 7月 13
香椎にあるレストラン「ビストロ」のご主人は若い頃その「花の木」で修業したそうだ。モンローに会いましたか、と聞いたら、彼はまだいなかったそうだが先輩の方が給仕されたそうで、その時彼女が使用したナプキンをいまだに持ってるとか。文化財だ。
— laplage2 (@laplage2) 2014, 7月 13
モンローが福岡なんかになぜいたのか。新婚の夫ニューヨークヤンキースのジョー・ディマジオが日本球界から招聘され各地で野球の指導をしたのに同行した。その間暇を持て余した彼女は朝鮮戦争最中の在日米軍を慰問して大もてだったという。福岡では板付か雁ノ巣基地に行ったのではないか。
— laplage2 (@laplage2) 2014, 7月 13
海の中道海浜公園の北側に古い建物を改修したレストランがある。これ、米軍が建てた将校用ゲストハウスだと聞いた事がある。もし本当なら、慰問を受けた米軍はミセスディマジオを丁重にこのゲストハウスでもてなしたのではないか。素晴らしい海岸線が見れる絶好のロケーション。彼女もこの光景を見た?
— laplage2 (@laplage2) 2014, 7月 13
古書よかばい堂
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1月 8th, 2013 | Permalink
よかばい堂店主は福岡の月刊誌「フォーNET」に「せどり屋雑記帖」と題する古本にまつわるコラムを連載中です。
毎月2冊弊店で取り扱ったプレミア本を紹介しています。
同誌のご厚意により過去の掲載分を転載させていただきます。
「月刊フォーNET」2012年8月号掲載分(その1)
パパとママの娘―女子高校生のアメリカからの手紙 (1961年) (カッパ・ブックス)
出版社: 光文社 (1961)
昭和の明るさがぎっしり詰まっているかのようなタイトルや表紙カバー。1961年といえば、東京タワーも完成し次はオリンピックという頃。巷にはハイテンションな気分が横溢していたのかもしれない。
著者は高校から3年間アメリカで過ごした。その間ほぼ毎週東京の両親に宛て手紙を書いており、それがこの本の元になっている。タイトルのパパとママというのは、アメリカでの受け入れ家族でもあり、東京に住む実の両親のことでもある。
親の愛情に包まれた好奇心いっぱいのお嬢さんの私信をそのまま本にしてしまったのも時代の持つエネルギーか。
私信だから固有名詞が頻出する。クラスメートも実名で登場し、それぞれ「雙葉でのクラスメート」「東大教授○○氏の娘さん」「作家石川○○さんの長女」などと注記がある。これだけ拾って読むのも面白い。「森川宗治氏 父の会社に勤務している方」とある。誰か有名な人かと思い本文に当たると、アメリカで運転が上手くなったので「帰ったら、ぜひ森川さんにお願いして、運転させていただきたいわ」とある。会社の運転手さんも実名で登場するのだ。
お隣さんまでフルネームで出てくる。今ではありえない。個人情報などいう言葉の無い、というよりも名前が出ることをみんな喜んでいたような気配すら漂う。牧歌的な時代の産物だ。
同コラムの過去の連載分は以下のブログでご覧いただけます。
http://d.hatena.ne.jp/yokabaido3/
なお、本文中では字数の関係で触れませんでしたが、カバーデザインは横尾忠則・宇野亜喜良という豪華な布陣。
さらに雙葉の後輩として出てくる西村亜希子さんとは後の長嶋茂雄夫人だそうです。
また、徳田浩子さんとして名前が出て来る女性は、のちにアメリカの文豪ヘンリー・ミラ
2014.7.31追記
この本は復刊ドットコムでも復刊リクエストが入っています。
いずれも熱い書き込みがされています。
そのひとつで知ったのですが、宝塚で「青春のバカンス」というタイトルで舞台化されていたんですね。
1963年の作品のようです。
よかばい堂はさまざまな本や雑誌の買い取りをしています。
まずはお電話でご相談ください。
092-408-4208