東京にお住まいの88歳の男性から電話で、むかし買ったエロ本の処分に困っているという相談。
ご年配の方だが、声や口調はあくまでも明るく闊達だ。教養さえ感じさせる軽やかで嫌味のない話し方。
外国で買った写真やヌード付きのトランプや昭和の官能小説などが僅かにあるが、死んだ後に家族に見られるのが恥ずかしい、ネットで探したらおたくで買ってくれるかもしれないと思い電話したとのこと。
電話での話だと量も僅かだし、高くなりそうなものもほとんどないので「買い取りできるものは少ないと思いますよ。無理に売らずにお持ちになられてはどうですか?」というと、いつ死ぬかわからないから早く処分したいという。
「知り合いの方に差し上げたらいかがでしょう?」と問うと「まわりの連中もみんな持ってるし、むしろ同じ悩みを抱えている」とおっしゃる。
「わかりました。とりあえず着払いでお送りいただければお引き受けはしましょう。万が一価値のあるものが含まれていたらその分はお支払いしますが、期待はしないでくださいね」ということで話が成立。
先方もお金が欲しいわけじゃなく、処分をしたいがどこに持っていけばいいかわからない、ということだった。
さて、何が届くことやら。