こんなアルバムを買い取りました。
まずは写真をごらんください。

明治から大正・昭和初期のころ、100年以上前の写真です。
写っている人物はすべて故人。個人情報の問題はありません。
歴史を調べる人たちにとっては貴重な資料です。
正直に言えば、これが商品として成立するかどうか、つまり売れるかどうかはわかりません。
でも、われわれ古本屋がこういったものをゴミとして捨てられる前に「救出」しないと永遠に失われてしまいます。その意味では文化のインフラを支える仕事です。
写真にある建物や人物の名前を調べて、必要とする人に見つけてもらうきっかけを探しているうちに、九州のある町の病院の設立に寄与した一族のアルバムであることがわかりました。
これに値をつけて商品として出品します。ある日切実に欲する人が見つけてくれたら買ってもらえるかもしれません。逆に誰にとっても必要のないものとして数年後に店の棚から消えるもしれません(次々に新しい本が入るので、いつまでも置いておくわけにはいかないのです)。
処分する時は、心情的に残念なだけでなく経済的にも痛手です。仕入れ原価・商品化のための調査にかけた人件費・出品のためにかけた人件費・数年間保管していた保管料などもすべて廃棄することになります。
この手の写真やアルバムは、3年かけて半分売れたらいいほうでしょう。
それでも、こういう写真を見つけたら、つい持ち帰り調べたくなるのが古本屋の性(さが)なのかもしれません。どうか処分する前にご相談ください!



