1994年に宝島社から出た本。
まだ金日成が生きていた頃の写真集なので、金成恩はおろかその父親の金正日も出てこない。
と思ったら1枚だけ金正日の写真があり、説明書きにはこのとき初めて西側報道陣の前に姿をあらわしたとある。
巻末の撮影後記にはこのときのいきさつが記されており興味深い。
式典での撮影を許されたこと、それを北朝鮮の担当者から案内されたこと、その際厳重な注意事項を言いつけられれたこと、
カメラを向けると金正日が不快そうにし、その横にいる側近からすごい目で睨まれたこと、アフリカ諸国のメディアが壇上に登りカメラを向けたので自分も(禁止されていたのだが)壇上にのぼりシャッターを切ったこと、
その後案内担当者からものすごく怒られたことなどが記されていて大変面白い。
また、北朝鮮の取材・撮影には岩波書店社長の安江良介氏が動いたことなども書かれており、岩波書店がいかに北朝鮮から信頼されていたかがわかる。
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