70年代に「おおはし村から」という地域密着のミニコミ誌があったのは初めて知りました。
こういうものは「整理」の際に真っ先に捨てられることが多いのでレアな資料です。ただ商品として売れるかどうかは、正直に言って買取の時点ではわかりません。
「レア」ではあるが「貴重」かどうかはまた別の話。誰かがこの資料に価値を見出していれば、つまり需要があれば初めて貴重だといえるでしょう。
でも、万が一この手のものを探している人が居れば間違いなく貴重な資料となりうるわけで、古本屋がこういうものを取り上げない限りはゴミとなって消えてしまうのです。
例えば先日は「シティ情報ふくおか」の数十年前のグルメ本を嬉々として買われた方がいました。この本を使ってテレビ番組を作るのだとか。数十年前から今日に至るまで営業し続けている店ならきっと美味しい店に違いないから、という切り口の番組になるのだとか。
こんな本もどちらかといえば最初に整理されてしまう運命にありますが、よかばい堂はきっとどこかで役立つはずだと思い商品化しました。
こういうものを捨てずに拾うことこそが、本当の意味での「目利き」なのではないかと思う昨今です。
「この本はネットで高値がついてる」なんていうマーケットの相場情報で頭を満載にしたからと言って目利きになれるわけではない。
そんなことは携帯があれば誰だってすぐに調べられる時代ですから。
それよりも、古いものを現在の文脈に置き換えて、新しい価値を持たせて商品化できることこそが目利きなのだと考えます。
サンハウスのライブのチラシ!夢本舗という名前も懐かしい。