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昭和の作曲家高木東六の艶福話の本『金髪の艶舞曲』


8月 1st, 2019 | Permalink

2019年8月1日

昭和という時代が美化されて語られるようになったのは、昭和が遠くなったからでもあるのだろうけど、

蠅や汲み取り式便所や洟垂れ小僧が今よりはるかに多かったのも事実。

ポリコレやセクハラという言葉は無論存在すらしてなかったから、それらに関しては今では想像もできないくらい「ゆる」かった。

高木東六という名は小学校の頃の音楽の教科書で見た覚えがある。

今より遥かにお堅かったNHKにも出ていたようだ。

ウィキペディアによれば叙勲もされている。

かようないわば名士がかくも柔らかい本を書けたのがいかにも昭和だ。

世界各国の女性との恋愛遍歴をつづっただけならまだしも、「女の館」へ行った話も書かれている。

今なら完全に「アウト」だ。

よかばい堂としてはこの手のポリコレ無視の昭和の本は絶滅危惧種(というよりはすでに絶滅か)は好みのジャンル。

古本でしか見ることができない世界です。

装丁からタイトルからしてもうやる気満々の艶笑本だ。

若干中身も写真で紹介しよう。

カバー裏表紙

いやあ、古本ってほんとうにいいもんですね(水野晴郎調で)。

現在(2019.8.1)古書相場は5000円以上ついています。ネット上では数冊しか見つかりません。

消え去っていく本をねぎらうことについて


5月 27th, 2015 | Permalink

2015年5月24日

突然ですがこんな話です。

遺族にとって死んだ家族の遺体は、それがペットであっても大切なもの。

お線香をあげてお経を挙げて手厚くに葬りますね。

古本も似ていると感じることがあります。

他人にはゴミの山にしか見えなくても、買った本人にしてみればお金も使った、大事にもしてきた長年の相棒。

ずっと一緒に過ごしてきたものを、ごみ扱いするのはしのびない。

処分するにしても「供養」が必要です。

最近注目の、世界の「コンマリ」こと近藤麻理恵さんも捨てられるモノにはねぎらいの言葉を掛けるといいます。

外国ではそういう点も受け入れられているとか。

どこの国でも捨てるものへの感傷はあるのでしょう。

売主様からよく耳にするのはドライな買取への不満。

大手チェーンの名前を挙げる方も多いです。

買取価格もさることながら、この「供養」「ねぎらい」がないことへの反感でしょうか。

「自分が大事にしてきたものを目の前でゴミ扱いはしてほしくない」というところでしょう。

京都には古本供養をするお寺もあるようです。

私はお坊さんじゃないので供養はできませんが、本へのねぎらいの気持ちを持つかどうかは、古本屋の商売にとって大きなポイントと思います。

よかばい堂

092-408-4208

 

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