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福岡市南区で経済・文芸書の買取り 本の大量処分


2018.1.20

南区は高宮駅近くのマンションからのお電話。

父親の残した大量の本があるので見てほしいとのこと。

近場なので四の五の言わずにとりあえず現場を見に直行。

すると本棚にして10竿分ほどにぎっしり。

ただし買える本はその中の一部。

先方の条件は「すべて本を持ち出すこと」。

なんでもマンション自体を売るのでカラにしてしまいたいとのこと。

しかも東京から一時的に帰省しているので数日で全部持っていってほしいとおっしゃる。

さて、どうするか?

というのも、一時的に全部持ち出すと置き場所がないので保管場所を借りなければなりません。

さらに古いマンションでエレベータがないのですべて人力による搬出。

そのためにはアルバイトを雇う必要もありそうです。

欲しい本はあるけれど、これらのマイナス条件を勘案すると見積金額はかなり厳しいものになります。

結果的に金額面でも合意に至りすべて搬出することとなりました。

3日間かけてアルバイトをのべ3人雇ってすべて搬出。

最後は80箱ほどを知り合いの紙資源回収業者に引き取ってもらいミッションを完遂しました。

本は経済学や金融・統計学の古典的な本や理論書でかなり価値の高いものも含まれていました。

また、シェイクスピアやゲーテの研究書なども多くありルネサンスやギリシャローマをはじめとする西洋の文芸・芸術に関するもの、そして岩波新書と岩波文庫も大量にありました。

いっぽう古い経済読み物、大前研一・竹内宏・長谷川慶太郎・リチャードクーなどの評論家やエコノミストの書いた本はほとど買値がつきません。

これらはブックオフの100円コーナーで10年前からの常連で、いまではアマゾンの一円本です。

人気のある著者の本は大量に売れるので古本の価値はおのずと下がります。

今回は短期間にすべての本を搬出するという命題を突き付けられた作業でしたが、

欲しい本だけ抜かせてもらえるのならかなりの金額をお支払いできたと思います。

ただ、先方さんも金額よりも本の搬出を優先させていたのでこの結果でご満足いただけたようでした。

さいごは先方のご主人から高価な焼酎をお土産に頂戴し、喜んでいただけたと感じました。

今回仕入れた本の一部

新釈漢文大系、W.D.ギャン『株価の真実』、トーマス・クーン『科学革命の構造』

 

 

 

 

 

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