少し前に仕入れた本です。
タイトルからはわかりにくいのですが、建築の専門書です。
正確に言うと建築のというよりも、建築・土木・造船などを含めたエンジニアリングの専門書とでもいうべきかもしれません。
訳者は建築学科の教授で、本のカバーの袖にも「建築・土木・機械を中心とした学生の格好の入門テキスト」と紹介されています。
ただこれはおそらくは日本での位置づけであって、英国人である原著者の経歴を見ると、造船の専門家から戦時中に航空機の研究に携わり、
戦後はFRPなどの素材の研究に移っているようです。
よかばい堂店主はサラリーマン時代にはゼネコンに勤務していたのですが、その頃の記憶によれば、
日本の大学などの教育機関における建築学科・土木学科という区分は海外ではちょっと異なっていたと思います。
欧米では建築家architectはどちらかというと芸術・美術系で、その対立概念として施工・制作に携わるエンジニアという職能があり、土木・建築という区分はその職能の内部での二義的な区分だったように記憶してます。
で、前者は文科系・芸術系、後者は理科系・エンジニア系だったのではなかったかな。
というわけで、何が言いたいのかというと、この本は建築・土木・機械などとう区分とは関係なくstructure(オリジナルタイトルもこれです)について初学者を対象にした入門書というもののようです。
たまたま建築学科の先生が翻訳をなさったということではないでしょうか。
笹子トンネルの事故以来、子の本へのお問い合わせも増えています。
よかばい堂では建築や土木の専門書の買い取りもしています。
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